初めてさんの履き物選び〜浅草の長谷川商店へ

浅草雷門前

初心者が半年で着付けデビューを目指せる、
着付け塾・きもの美人道*ひとみです。

先日は、成人式さえ着物を着ていないという、
着物初めてさんを、呉服屋さんにお連れした様子
をお伝えしました。
『呉服屋さん初体験』

着物と帯が揃ったところで、今回はその続き。
「履き物」つまり、
草履や下駄選びです!

こんなことを思われていませんか?

  •  下駄や草履は痛いし、疲れる?
  •  草履と下駄って何が違うの?
  •  どうやって選んだらいいの?

・・・・・

そんな疑問をお持ちのあなた様へ、
<きもの美人道>が、
初めて履き物を購入する友人のお買い物の様子と共に、
お伝えします!

読み終えたらきっと、
草履や下駄を選んでみたくなりますよ♪

1.下駄や草履は痛いし、疲れる?

思い込みってこのことかな、と思うくらい、
下駄とか草履は痛いもの
という概念がありますね。

それだけ痛い思いをされている方が多いのでしょうね。

でも、よ〜く考えてみてください。

時代劇観ても、
み〜んな草履や下駄を履いてるじゃないですか。^^

よく鼻緒が切れるシーンがあって、
手ぬぐいをビビッ〜と裂いて、
その場ですげ替えてたり。

*すげる・・という言葉自体がわからないかもしれませんね。(汗)
台となる板に穴を空けて、鼻緒を通し、裏で留めます。

もともと、草履や下駄って、
履く人に合わせて鼻緒を調整してすげるものなんです。
大抵の人は、既製品をお求めになって、
そのまま履かれているのでは?

痛い、疲れる、の理由の一つは、
自分サイズではない、又は調整していないから。

また、歩き方も大事ですね。

例えば、草履。
靴と同じように、前のめりで歩こうとすると、
なおのこと鼻緒がくい込んで痛いです。
身体の重心は後ろへおいて背筋を伸ばし
指の股で鼻緒をつっかけて歩きます。

実際、お買い物へ出かけた時、
友人はスニーカーで歩くのも早いですが、
私は草履で、ほぼ同じスピードで浅草の街を歩きまわりました。
特に痛くもありませんでした。^^V

2. 草履と下駄って何が違うの?

草履と下駄の違い・・・
簡単に言うと、木で作られていれば下駄です。ハイ。

草履は、皮や布で作られていますね。
つまり、そのままでは雨には弱い。
下駄は雨にも負けない、というわけです。
でも、足先が濡れやすいですから、
つま先にカバーをかけて使います。

*草履にはビニールカバーもをかけますが、
晴雨兼用もあり、どっちつかずの予報の時には便利です。

 

2−1下駄の種類と呼び名

下駄の底から分類すると、
二枚歯、のめり、草履型 の三種類が定番です。

(一枚歯もありますが、通常履かないので割愛します)

1)駒下駄(二枚歯)

底に長方形の歯が二本あるもの。
下駄といえば、二枚の歯をイメージしやすいですね。
下駄は前に倒して歩くのですが、
駒下駄は歯の位置と高さがちょうど良く、
歩きやすいので愛用者も多いようです。

(*ゲゲゲの鬼太郎さんも履いてます!)

台の幅によっても、呼び名があります。
幅広の「大角(おおかく)」
幅が狭い「大下方(おおげほう)」

女性ものでは、「芳町(よしちょう)」を基準とし、
幅が広くて丸い「相丸(あいまる)」などがあります。

2)のめり

前歯が斜めになっているものを、
「のめり」といいます。

のめりの中でも、
後ろ歯が駒下駄と同じような歯になっているものを
「千両」(せんりょう)といいます。
「千両役者」って、ここからきていたのですねえ!

そして、歯の後ろが台にそって丸くなっているものを
「相小町」(あいこまち)といいます。

べっぴんさんを「〇〇小町」と言うように、
若いお嬢さんがお履きになるもの、のイメージです。
木の量は駒下駄よりありますから、
重みがあって壊れにくい。
若い方がたくさん歩いても大丈夫って、
ところでしょうね。

のめりの方が、二枚下駄より歩きやすいと言われていますが、
個人差のあることなので、ぜひ、お試しあれ。

3)草履型

底が草履のような形状で、高さは低いものを
「右近(うこん)」といいます。
駒下駄は高さがあって怖い、と言う方は、
右近の方が安定していて良いでしょう。

今では接地面にスポンジゴムが付いているものばかりなので、
履き心地はサンダルに同じくなります。

草履と同じ底の形をしたものを、
「舟形」といいます。
右近より高さも出ますから、お洒落履きとして使え、
最近とても人気の様子。

友人も、まず、この舟形を買うことを決めていました。

他に差し歯の下駄もありますが、今回は割愛しますね。

あとは材質の違いもあり・・・下駄って奥が深いですね。

*参考記事:「丸屋履物店
(お写真も豊富でとても分かりやすいです)

草履については、又今度・・・

3. どうやって選んだらいいの?

3−1下駄の台を選ぶ

さて、普段ばきにする下駄を所望の友人を連れて、
浅草の某履き物店へ参りました。

そこそこ種類があるお店で、まずどんなものがあるか、
イメージを持ってもらおうと思ったからです。

もちろん、そこで気に入ったものがあれば
お買い物して構わなかったのですが、
あいにく決めきれなかったので、
見るだけにしました。

そして、お目当の長谷川商店へ移動。

こちらは卸売とのことですが、小売もされています。
1階は、下駄。2階に草履。

店内に入ると、さすがに圧巻の品揃え。
ワクワクします!

形は「舟形」と決めていましたが、
下駄の台座を選ぶのも一苦労。

材質も色々なのです。

白木、黒塗り、焼き、糸春雨、一松、クシ・・・

鎌倉彫の下駄

友人は、
竹の皮を染めた「烏表」と、「鎌倉彫」で迷いましたが、
最終的に黒の鎌倉彫で決定しました!

3-2 鼻緒選び

台が決まったところで、鼻緒選び。
おおよそのイメージは
先ほどのお店で持っていたから良かったですが、
何も考えてなかったら、
これほどの量から選ぶとなると、これはもう大変です。

女将さんが、にこやかに、
「グリーンも良いですわよ」
と声をかけてくださいましたが、
友人は、「色が無いものがいいので」
と返し、
女将さんは、「まあ、そんなこと言っても・・・」

とちょっと困った感じでした。笑

モノトーンと言っても、これまた何本もあり、
最終的にはお店の方が勧めてくださったものを選びました。

実は私も、買ったきり履いていなかった下駄があり、
履こうと思ったら鼻緒の合皮が
ベタベタになっていたものがあったので、
この機会にすげ替えて頂きました。

女将さんが、勧めてくださった、
明るめのからし色に黒が効いた遠州木綿で
即決しました。

3-3前ツボの色

鼻緒を留める部分をツボといいます。
婦人物のほとんどが赤又は赤っぽい色になっているのですが、
友人は、それもどうしてなの?と不思議がっていました。

選んだ鼻緒のツボは赤に近いオレンジだったので、
そのままで良いことにしましたが、
お店の方が、ツボも数色見せてくださいました。

ツボの色で、下駄の表情が変わります。
濃い緑やモスグリーン、からし色もなかなかいけます。

「飽きたら、いつでも取り替えますから」
と店員さんに言われて、納得。

3-4 鼻緒をすげてもらう

「では午後2時頃になりますから、ゆっくりお出歩きください」
とのこと。

職人さんの減少もあり、
その場ですぐ、すげてもらえるわけではなくなりました。
後日、又来るのかな、と思っていたのでラッキーでした。

浅草に着いてから、早くも2時間が経っていました。
向かい側にある「浅草むぎとろ本店」でゆっくりランチをして、
少し歩いていたら友人の携帯が鳴りました。

3−5 鼻緒の調整

お店に戻り、
友人は、持ってきた足袋に履き替え、
足入れをしました。

(*下駄や草履を買うときは、足袋を持って行くべし!)

「ちょっと、痛いかも・・・」
「あの、下駄とか履いてる人って、痛くは無いのですか?」

と伺う友人に、調整するお兄さんは、

「まあ、慣れたら問題ないですよ。
最初は赤くなったり、皮がむけたりするもんでしょうね。」

とばっさり!

お客様におもねることはしない、職人魂?!
そばで聞いてて、笑いそうになりました^^

ぐうの音も出ない友人。

女将さんが、
「少しだけ緩くしておいたら?」と助け船。

これで、友人の履き物をゲットできました〜^^

私の下駄の調整をする間、
友人は「見るだけ〜」と、
二階へ草履やバッグを見に行きました。

戻ってくると、
「すごいよ!いっぱい、いろんなのあって、欲しくなっちゃった!」

「次は、草履を買いに来ます!」

と、まだ下駄も履かぬうちに、
すっかり長谷川マジックにかかった模様。笑

久しぶりに浅草を歩き、履き物を選んで、
とっても楽しい一日でした。

あとは着物が仕立て上がるのを待つばかり。
友人の着物デビューが楽しみです。

まとめ

下駄って意外にも種類がたくさんあって、
選ぶとなると困りますね。

今回は、下駄を中心に選び方をご紹介しました。
草履も、選ぶ手順は全く一緒です。

1.下駄や草履は痛いし、疲れる?
2.草履と下駄って何が違うの?
3.どうやって選んだらいいの?

お店にある既製品をそのまま履くのが
つまらなく思えてきたかもしれませんね。

鼻緒を調整してくださるお店なら、安心です。
最初に足慣らしをして、履いてから調整するのもありです。

又、今回の私のように、
専門店なら、別のお店で購入したものでも、
すげ替えしてもらえます。

消耗品を取り替えるだけで、
また使えるのは嬉しいですね。

台も鼻緒の種類もたくさんあり、
正解は一つではないのです。

あなたの感性に合う履き物を、
ぜひ手に入れてくださいね。

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